85期生 池田俊夫氏自費出版「海のロマンス」 陸に上がった河童 2015年12月19日(土) 20:59 |
昨年11月に池田俊夫氏が3年間の寮生活を綴った日記「白菊の歌」を自費出版した、その続編「海のロマンス」である。内容は機船「大成丸」と帆船「海王丸」の実習航海記である。 表紙が実にいい。暁の海に椰子の葉陰から臨む帆船、憧れのハワイを思い浮かべる構図である。本を開くと、巻頭言に始まり最初に大成丸の写真と、船歌の名曲「海のロマンス」の歌詞が掲載されている。 昭和43年春、本科を終えると専攻科だ、待ちに待った遠洋航海である。半年間の帆船と機船実習で帆船実習は航海科学生にとっては必修である。 大航海時代を彷彿させる帆船は、近代化された船乗りの世界とはかけ離れた実習であると思われがちである。あの大時化の海、自然の脅威、力を合わせロープを引く、船そして自分や他人の命を守り、目的地に向かう、孤独、忍耐、そして疲れ果て泥のように眠り目覚めそして勉強する。その経験は今も変わらず重要であろう。 あの頃の私達は、若さと希望に燃えていた。その反面将来に不安を抱きいろいろ悩んでいた。船での仕事についていけるのだろうか、父のような歳の人との人間関係、恋人は待っていてくれるのだろうか・・・・・等など。そして6ヶ月間の社船実習を終え、逞しく成長し学校に戻り国家試験に備える。そんな青春だった。 最終章は、帆船の写真と誰もが歌える「練習船の歌」の歌詞が掲載されている。甲機同期生全員の写真も掲載されている。名前が全て分かる。 私達の同期の多くは、既に海を離れ年金生活者となり、余生をゆったりと、散策や釣りで過ごしていることでしょう。歩きながらふと口ずさむ歌は「練習船の歌」であり、磯釣りの竿の穂先から、沖行く船に目をやり口ずさむ歌は「海のロマンス」であろうか。 ♪〜♪〜🎶 夢よはかなき・♪・夢よはかなき・波まくら ♪〜♪〜🎶 この本を送ってくれた同期生・航海科・池田俊夫君ありがとう。
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田中三郎 2015年11月25日(水) 16:28 |
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大隅さん
支える側から支えらる側に代わった記念の年に集まったのですね。 みなさんの笑顔が浮かびます。 来年の同窓会総会(東京)でみなさんにお会いできることを楽しみにしています。 |
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